電気代が高い家と安い家、その差はどこで生まれる?家を買う前に知っておきたいこと
家を探していると、「省エネ住宅」「光熱費を抑えやすい家」といった言葉をよく見かけます。
以前の私は、家族の人数と家の広さが同じなら、毎月の電気代にもそれほど大きな差は出ないと思っていました。ところが住宅について調べていくうちに、同じような広さの家でも、断熱性能や窓、給湯設備などによって光熱費が変わることを知りました。
もちろん、電気代はエアコンの設定温度や在宅時間、家電の使い方によっても変わります。ただ、暮らし方だけでなく、家そのものに「電気を多く使いやすい条件」があることは、家を買う前に知っておきたい点だと感じます。
今回は、住宅についてほとんど知識がなかった私が、公的資料や住宅情報を読みながら理解した「電気代が高い家と安い家の違い」をまとめます。
電気代は家の広さだけで決まるわけではない
電気代が高くなりやすい家と聞くと、まず大きな家を想像します。
たしかに部屋数が多く、冷暖房する面積が広ければ、電気を使う量も増えやすくなります。ただし、床面積だけで単純に比べられるわけではありません。
同じ広さでも、外の暑さや寒さが室内に伝わりやすい家では、エアコンを長く運転する必要があります。反対に、断熱性能が高く、室温が変化しにくい家では、冷暖房の負担を抑えやすくなります。
新しい家だから必ず電気代が安いというより、どのような省エネ性能を備えているかを見ることが大切なようです。
まず確認したいのは住宅の断熱性能
住宅について調べ始めて、特に重要だと思ったのが断熱です。
断熱性能が低い家では、夏に屋外の熱が入りやすく、冬には暖房で温めた空気が逃げやすくなります。エアコンをつけても部屋がなかなか快適にならず、運転時間が長くなる原因にもなります。
断熱性能の高い家では、外気の影響を受けにくいため、一度冷やしたり温めたりした室温を保ちやすくなります。単に電気代を抑えるだけでなく、部屋ごとの温度差が小さくなり、暮らしやすさにも関係する部分です。
住宅広告で「高断熱」「省エネ性能」といった表現をよく見かける理由が、ようやく分かりました。
窓の性能も冷暖房効率に大きく関係する
正直なところ、以前は窓によって電気代が変わるとは考えていませんでした。
しかし住宅では、窓が熱の出入りしやすい場所の一つとされています。夏は日差しや外の熱が入り、冬は室内の暖かさが外へ逃げやすいためです。
複層ガラスやLow-Eガラス、樹脂サッシなどは、熱の移動を抑えるために使われています。窓の性能が高ければ、エアコンで整えた室温を保ちやすくなり、冷暖房の効率にも違いが出ます。
家を選ぶときは間取りや日当たりだけでなく、ガラスやサッシの種類も確認したほうがよさそうです。
太陽光パネルがあれば電気代はゼロになる?
最近は、屋根に太陽光パネルを設置した住宅をよく見かけます。
私も以前は、太陽光発電があれば電気代はかなり安くなり、条件によってはほとんど払わなくてもよいのではと思っていました。
実際には、昼間に発電した電気を自宅で使うことで、電力会社から買う電気を減らせます。ただし、夜間や天候の悪い日は発電量が少なくなるため、電気をまったく買わずに暮らせるとは限りません。
また、設置費用や機器の交換、点検、売電価格、蓄電池の有無まで考える必要があります。発電した電気をどの程度自宅で使えるかは、昼間に在宅しているかどうかでも変わります。
太陽光パネルは「設置すれば必ず得になる設備」ではなく、地域の日照条件や生活時間、初期費用を含めて考える設備だと分かりました。
オール電化なら必ず光熱費が安くなるわけではない
住宅情報を見ていると、オール電化住宅もよく紹介されています。
ガスの契約がなくなるため、ガス代を払わなくてよい点は分かりやすい魅力です。ただ、電気代だけを見て「オール電化だから安い」と判断するのは難しいようです。
エコキュートを使う時間帯や契約している電気料金プラン、家族の入浴時間、調理方法によって、毎月の負担は変わります。
特に給湯は家庭のエネルギー消費に大きく関係します。ガス併用住宅と比べる場合は、電気代だけでなく、ガス代を含めた光熱費全体で見る必要があります。
古いエアコンや冷蔵庫も電気代に影響する
家の性能が高くても、使っている家電が古ければ電気代が高くなる場合があります。
特にエアコンや冷蔵庫は、長時間使用する家電です。古い製品は、新しい省エネ家電と比べて消費電力が大きいことがあります。
だからといって、まだ使える家電をすぐに買い替える必要はありません。買い替え費用を考えると、使い続けたほうがよい場合もあります。
ただ、エアコンの効きが悪い、冷蔵庫の運転音が以前より大きい、電気代が急に上がったといった変化があれば、家電の状態も確認したほうがよさそうです。
家を買うときは住宅価格と毎月の維持費を分けて考えたい
家を購入するときは、物件価格や住宅ローンの返済額に目が向きます。
けれど、実際に暮らし始めると、電気代やガス代、固定資産税、火災保険、修繕費などが継続してかかります。
住宅価格が少し安くても、断熱性能が低く、毎月の光熱費が高くなれば、長い目で見た負担は大きくなるかもしれません。反対に、省エネ性能の高い家は購入価格が高くても、住み始めてからの光熱費を抑えやすい場合があります。
家を選ぶ際には、「いくらで買えるか」だけでなく、「住み続けるために毎月いくら必要か」まで考えることが大切だと思いました。
私自身、住宅性能と電気代がここまで関係しているとは知りませんでした。
家は何度も気軽に買い替えられるものではありません。だからこそ、断熱、窓、給湯設備、太陽光発電などを一つずつ確認し、購入後の負担まで想像しておきたいところです。
家を探していると聞き慣れない言葉が次々に出てきますが、知らないまま決めるより、少しずつ理解してから選ぶほうが後悔を減らせるのではないでしょうか。
今回調べる中で参考にしたもの
国土交通省「住宅の省エネルギー基準に関する情報」
経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報」
環境省「住宅の脱炭素化・省エネルギー対策」
一般財団法人 省エネルギーセンター「家庭の省エネ情報」
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