住宅ローンの事前審査で落ちる人もいる?最初に知っておきたいポイント
家を買うなら、物件を決めて住宅ローンを申し込み、銀行の審査に通れば終わり。
私は最初、本気でそのように思っていました。
ところが住宅ローンについて調べていると、「事前審査」と「本審査」という言葉が何度も出てきます。
「えっ、審査は1回ではないの?」
「事前審査に通ったら、もう借りられるということ?」
正直なところ、この2つの違いがよく分かりませんでした。
確認してみると、一般的な住宅ローンの審査は、事前審査(仮審査)と本審査(正式審査)の2段階で行われます。事前審査は借り入れできる可能性を早めに確認するもの、本審査は書類や購入する住宅も含めて最終判断するもの、と考えると分かりやすそうです。
今回は、住宅ローン初心者だった私が勉強する中で理解した、事前審査と本審査の違い、審査期間、必要書類、審査に落ちる可能性について整理します。
住宅ローンの事前審査とは?借りられそうかを先に確認する段階
事前審査は「仮審査」と呼ばれることもあり、住宅ローンを正式に申し込む前に受ける最初の審査です。
ここでは、申込者の年収や勤務先、勤続年数、雇用形態、年齢、希望する借入額などをもとに、無理なく返済できそうかが確認されます。自動車ローンやカードローンなど、住宅ローン以外の借り入れ状況も重要になるようです。
三菱UFJ銀行の事前審査案内でも、前年の年収が分かる資料や物件概要、ほかの借り入れ状況が分かる資料を手元に準備すると、申し込みがスムーズになると案内されています。
私は「購入する家が完全に決まってから住宅ローンを考えるもの」と思っていました。
しかし、気になる物件が見つかった段階で事前審査を受けておけば、自分がどのくらい借りられそうかを把握しやすくなります。購入できる予算が分からないまま家を探し続けるより、現実的な資金計画も立てやすくなりそうです。
ただし、事前審査の通過は融資の正式な決定ではありません。
あくまでも、申し込み時に入力した情報などをもとに「この条件なら借り入れできる可能性がある」と判断された段階です。
住宅ローンの事前審査期間は、早ければ数営業日程度と案内する金融機関もありますが、審査方法や申し込み状況によって異なります。急いで物件を購入したい場合でも、結果が出る日数を決めつけず、余裕を持って申し込んだほうが安心です。
住宅ローンの本審査とは?書類と物件を含めた最終確認
事前審査に通過した後は、正式な申し込みを行い、本審査へ進むのが一般的です。
私は最初、「事前審査に通ったなら、もうほとんど安心なのでは?」と思っていました。
ところが本審査では、事前審査で申告した内容だけではなく、収入証明書や住民票、売買契約書、重要事項説明書などの必要書類をもとに、返済能力がより詳しく確認されます。
さらに、購入予定の住宅に十分な担保価値があるか、利用する住宅ローンの条件を満たしているかも審査対象になります。住宅ローンによっては、団体信用生命保険の申し込みや審査も必要です。
つまり、事前審査が「借りられそうかを確認する段階」なら、本審査は「申告内容と提出書類、購入物件を確認し、本当に融資できるかを決める段階」です。
【フラット35】でも、住宅が物件検査に合格したからといって、必ず融資を受けられるわけではないと案内されています。取扱金融機関や住宅金融支援機構による審査結果次第では、希望どおりにならない場合があります。
本審査の期間は、必要書類を提出してから1~2週間程度が一つの目安とされることもあります。ただし、追加書類が必要になった場合や確認に時間がかかる場合は、さらに長くなる可能性があります。
事前審査に落ちたら本審査にも100%落ちる?
ここが、私が一番勘違いしていたところです。
通常、事前審査に通らなければ、その金融機関では正式申し込みや本審査へ進むことができません。
ただし、これは「どの金融機関に申し込んでも必ず落ちる」という意味ではありません。
住宅ローンの商品内容や審査基準は金融機関によって異なります。そのため、一つの銀行で事前審査に通らなかった結果が、別の銀行の審査結果まで自動的に決めるわけではありません。
とはいえ、理由が分からないまま短期間に何社も申し込むより、希望借入額に無理がなかったか、ほかのローンやクレジットカードの支払い状況に問題がないかなどを一度確認したほうがよさそうです。
全国銀行個人信用情報センターでは、本人が自分の借入内容や支払い状況などの登録情報を確認できる本人開示制度があります。ただし、開示された情報だけで金融機関が審査に落とした理由を特定できるわけではありません。
事前審査に通っても本審査で落ちることはある
事前審査を通過しても、本審査の承認が保証されるわけではありません。
例えば、事前審査で申告した年収や借入状況と提出書類の内容が違っていた場合、審査結果に影響する可能性があります。
事前審査後に転職したり、自動車ローンを組んだり、クレジットカードの分割払いやキャッシングを増やしたりすると、当初とは返済状況が変わってしまいます。
また、申込者には大きな問題がなくても、購入する住宅の担保評価や住宅ローンの利用条件によって、希望額を借りられない場合もあります。
そのため、事前審査を通過した後も、本審査が終わるまでは新しい借り入れや勤務状況の大きな変更をできるだけ避け、申告内容を正確に伝えることが大切です。
住宅ローンの審査は「事前」と「本番」を分けて考える
住宅ローンについて調べる前の私は、銀行の審査は一度だけだと思っていました。
しかし実際には、事前審査で借り入れの可能性を確認し、本審査で提出書類や購入物件まで詳しく調べるという流れがあります。
事前審査に通過しても融資が確定したわけではなく、反対に一つの金融機関で通らなかったからといって、すべての住宅ローンが利用できないと決まったわけでもありません。
住宅ローンには難しい言葉が多く、私もまだ分からないことばかりです。
それでも、「事前審査と本審査は何が違うのか」を理解しただけで、住宅購入までの流れが少し見えやすくなりました。
家を探し始める前に、まず自分たちが無理なく返済できる金額を考え、必要な書類や現在の借り入れ状況を確認しておく。その準備が、住宅ローンの審査で慌てないための第一歩なのかもしれません。
今回調べる中で参考にしたもの
住宅金融支援機構(フラット35)、全国銀行協会、全国銀行個人信用情報センター、各金融機関の公開情報などを参考にしています。
※本記事は公開情報をもとに、筆者が調べた内容を整理したものです。
住宅ローンの審査基準や必要書類は金融機関によって異なるため、最新情報は各公式サイトや窓口でご確認ください。




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