住宅ローンの繰り上げ返済、急がなくてもいいケースがあると知りました
住宅ローンについて調べていると、「繰り上げ返済」という言葉を本当によく見かけます。
ボーナスや貯金などでまとまったお金ができたとき、住宅ローンの返済に回したほうがよいのでしょうか。
私も最初は、
「早く返せば、その分だけ利息が減る」
「それなら、余裕ができたらすぐに返したほうが得なのでは?」
と単純に考えていました。
けれども調べていくうちに、繰り上げ返済は誰にとっても必ず正解になるわけではないと分かりました。
住宅ローンの金利だけでなく、手元に残す貯金、住宅ローン控除、教育費や老後資金なども一緒に考える必要があるからです。
今回は、投資や住宅ローンの知識がほとんどなかった私が、繰り上げ返済の仕組みやメリット、注意したい点について、できるだけ分かりやすく整理します。
住宅ローンの繰り上げ返済とは?2つの方法を整理
繰り上げ返済とは、毎月決められた返済とは別に、住宅ローンの一部または全部を予定より早く返すことです。
繰り上げて支払ったお金は元金の返済に充てられるため、将来支払う予定だった利息を減らす効果があります。
一部繰り上げ返済には、大きく分けて2つの方法があります。
返済期間を短くする「期間短縮型」
毎月の返済額は変えず、住宅ローンを返し終える時期を早める方法です。
例えば、完済予定が65歳だったところを62歳に早める、といったイメージです。
一般的には、毎月の返済額を下げる方法よりも利息を減らす効果が大きいとされています。
「定年後まで住宅ローンを残したくない」「総返済額をできるだけ減らしたい」と考える人には、こちらが合う場合があります。
毎月の負担を減らす「返済額軽減型」
返済期間は変えず、毎月の返済額を少なくする方法です。
こちらは完済時期を早めることよりも、今の家計に余裕を持たせることを重視した方法です。
収入が減る予定がある場合や、これから教育費などの支出が増える家庭では、毎月の負担が軽くなることに安心を感じるかもしれません。
最初は2つの違いがよく分かりませんでしたが、
「利息と返済期間を減らしたいなら期間短縮型」
「毎月の生活を少し楽にしたいなら返済額軽減型」
と考えると、私にも理解しやすくなりました。住宅金融支援機構も、一部繰り上げ返済の方法として、この2つを案内しています。
繰り上げ返済をすると、どんなメリットがある?
私が一番分かりやすいと感じたメリットは、やはり住宅ローンの利息を減らせることでした。
繰り上げ返済をした分だけ元金が早く減るため、その元金にかかる予定だった将来の利息も少なくなります。
同じ金額を繰り上げ返済する場合、一般的には返済開始から早い時期に行うほうが、利息を減らす効果も大きくなります。
ただし、実際にいくら利息が減るかは、借入残高や金利、残りの返済期間によって異なります。
「100万円を返せば、必ずこれだけ得になる」と一律には言えません。
金融機関や住宅金融支援機構などの繰り上げ返済シミュレーションを使い、返済期間や総返済額がどの程度変わるのか確認してから決めるのが安心です。
また、期間短縮型を選べば完済時期が早くなる可能性があります。
住宅ローンの残高が少しずつ減り、完済予定が近づいてくることで、
「老後まで返済が続くかもしれない」
という不安が軽くなる人もいると思います。
数字としての節約だけでなく、借金が減っていると実感できることも、繰り上げ返済の大きな意味なのかもしれません。
「繰り上げ返済=正解」とは限らないと感じた理由
私も初めは、繰り上げ返済は早ければ早いほどよいと思っていました。
しかし、調べてみると、住宅ローンだけを見て決めるのは少し危険だと感じました。
まず考えたいのが、繰り上げ返済後に手元のお金がいくら残るかです。
住宅を購入した後も、給湯器やエアコンの故障、外壁や屋根の修繕、病気や転職など、予定していなかった出費が発生することがあります。
せっかく住宅ローンの残高を減らしても、急な出費に対応できず、別のローンやカードの分割払いを利用することになれば、家計全体では負担が増える可能性もあります。
そのため、貯金のほとんどを繰り上げ返済に使うのではなく、しばらく生活できる資金や、近い将来に必要になるお金を残しておくことが大切です。
教育費や車の買い替え、住宅の修繕費など、数年以内に予定している支出も忘れずに考えたいところです。
住宅ローン控除を利用している場合は特に確認が必要
もう一つ気になったのが、住宅ローン控除との関係です。
期間短縮型の繰り上げ返済によって、最初の返済日から最後の返済日までの期間が10年未満になると、その後は住宅ローン控除を受けられなくなる場合があります。
また、借入残高が減れば、年末の残高を基に計算される控除額にも影響する可能性があります。
繰り上げ返済で減らせる利息と、住宅ローン控除による負担軽減のどちらが大きいかは、契約内容や収入によって変わります。
控除を利用している間は、自分だけで判断せず、金融機関や税務署などに確認してから手続きをしたほうが安心です。
金利が低い場合は、ほかのお金の使い道も考えたい
住宅ローンの金利が比較的低い場合、繰り上げ返済を最優先にしない考え方もあります。
例えば、手元資金を残して急な支出に備えたり、教育費や老後資金を準備したり、無理のない範囲で資産形成を続けたりする方法です。
もちろん、投資には元本割れの可能性があり、住宅ローン金利を上回る利益が必ず得られるわけではありません。
「住宅ローンの金利より運用利回りが高そうだから」という理由だけで判断するのは避けたいところです。
繰り上げ返済によって確実に減らせる利息と、現金を残しておく安心感を比べ、自分の家庭にとって何を優先するか考える必要があると思いました。
私なら、こんなときに繰り上げ返済を考えます
今回調べた内容を自分の生活に置き換えてみると、十分な貯金があり、数年以内に大きな出費の予定がなく、老後までに完済したい場合は、繰り上げ返済を検討すると思います。
反対に、貯金がまだ十分ではないときや、子どもの教育費、住宅の修繕、車の買い替えなどが控えているときは、急いで返済しないと思います。
繰り上げ返済をするかどうかだけでなく、
「いくら返すのか」
「返した後にいくら残すのか」
「期間短縮型と返済額軽減型のどちらを選ぶのか」
まで考えることが大切です。
住宅ローンは、何十年も家計に関わる大きなお金の話です。
だからこそ、「早く返したほうが得らしい」「周りの人も返しているから」と決めるのではなく、自分の生活に合う方法を選びたいと思いました。
私もまだ勉強中ですが、今回調べたことで、繰り上げ返済は単に借金を早く減らす方法ではなく、これからの暮らしに必要なお金とのバランスを考えることなのだと少し理解できました。
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※日本の住宅ローンの毎月返済額はいくら?3,000万円・4,000万円・5,000万円でシミュレーションしてみました
今回調べる中で参考にしたもの
住宅金融支援機構「繰上返済」
フラット35「返済方法変更シミュレーション」
国税庁「住宅借入金等特別控除の対象となる住宅ローン等」
国税庁「繰上返済等をした場合の償還期間」
※本記事は公開情報をもとに、住宅ローンを勉強しながら理解した内容を整理したものです。繰り上げ返済の条件や手数料、住宅ローン控除の適用条件は、金融機関や契約内容によって異なる場合があります。実際に手続きをする際は、利用している金融機関や税務署などで最新情報をご確認ください。




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